にんじんの原産地はどこ?日本に伝わったのは?・・・人参の歴史
原産地はアフガニスタン
にんじんの原産地はアフガニスタンです。
その後、13世紀ごろ東西に分かれて、それぞれの風土により、改良されました。
東に伝わったものがアジア型にんじん、西に伝わったものがヨーロッパ型にんじんです。
日本へはアジア型は、16世紀末。ヨーロッパ型は19世紀末ごろとされています。
今食べているにんじんは、ヨーロッパから入ってきた新種です。
現在にんじんは、オレンジか赤が普通ですが、始めは黄色、赤色のほか紫色、白色が普通でした。
人参の歴史・ルーツ
詳しくは、こちらからどうぞ!
人参の豆知識・薬用人参の美肌・健康効果
色んな長さ色がある・にんじんの種類
せり科ニンジン属ニンジンに属する。
大きく分けて細長い東洋系アジア型にんじんと、
太く短い西洋系ヨーロッパ型にんじんに別れます。
アジア型にんじんは16世紀に日本に伝えられ甘味が強く味がいいのですが、
育てにくいことで、次第にヨーロッパ型にんじんにおされ、
現在はお正月の時期位にしか見かけなくなりました。
ヨーロッパ型にんじんは、第二次世界大戦後から、出回るようになり、
現在は殆ど市場を占めています。
βカロチンが豊富で、どくどくのニンジン臭がありましたが、
品種改良により、食べやすくなってきました。
■アジア型にんじん■
●金時にんじん(京にんじん)
長さは30cm前後中ぐらいのにんじん。甘みが強くてにんじん特有の匂いが少なく、
肉質は柔らかいが煮くずれしにくい。
濃紅色で日本料理や正月のかざりにんじんに使われる。
「京にんじん」とも言い、京都ブランドになっている。
11月~3月頃出回るが数が少ない。
(金時にんじんの赤はカロチンではなくトマトと同じリコピン)
●滝野川大長
長さが長さ60~70cmもあるにんじん。良質で甘味も強いが栽培が難しく、
現在ではほとんど栽培されてない。和の食材向き。
●島にんじん (琉球にんじん)
30~40cmの細長いにんじん。甘みも十分にある。暑さに強く沖縄だけで栽培され「琉球にんじん」とも呼ばれる。
色が黄色いのが特徴。煮物や炒め物に向く。
■ヨーロッパ型にんじん■
●三寸にんじん
長さ10cmほどの円すい形をしたにんじん。生育は早いが収穫量が少なく、昭和30年代半ばから生産減少。
今はほとんどつくられていない。
●五寸にんじん
長さが15~20センチ、根の先が丸くつまっている物が多い。使いやすく、幅広い料理に用いられています。
現在口にするのは殆どこの品種。
●国分大長
長さが60~70cmの長いにんじん。甘くて軟らかく良質。栽培が難しく大量生産できない。
現在ではお正月用としてわずかに出荷。
●ナンテス系にんじん
頭とお尻の太さが変わらない特徴がある。ヨーロッパ地方ではたくさん栽培されているが、
暑さに弱いので、日本では北海道で生産されるのみ。
●ミニキャロト(一口にんじん)
長さ7~10cm程度の小さなにんじん。特有のにおいが少なく、甘みがあるので生のまま食べられ、
サラダなどに使われる。ベビーキャロット、一口人参とも呼ばれる。
薬用人参の種類とルーツ
薬用人参はオタネニンジンと呼ばれるものはウコギ科の植物が主で、
「食用にんじん」とは全く別のものです。
漢方人参のルーツと種類については、次のページをご覧ください。
漢方人参のルーツ・にんじんの生産地